特集 看護師のキャリアアップ
現場で役割を発揮する視点から
がん専門看護師の場合
中村 めぐみ
1
1聖路加国際病院緩和ケア病棟
pp.368-371
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100605
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始めに専門看護師制度に触れておくと,1996年に日本看護協会が発足させた資格認定制度であり,「専門看護師」とは認定試験に合格し,ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有すると認められた者をいい,表の役割を果たすことが期待されている.
「特定の専門看護分野」は,現在のところがん看護,精神看護,地域看護,老人看護,小児看護,母性看護の六つであるが,これらが専門看護師を必要としている分野であるというより,実績を有する看護職が存在する分野から特定されているのが現状である.
筆者は,それまでの臨床経験と大学院での学びから,初年度にがん看護専門看護師の認定を受けた者であるが,この機会に活動の実情を振り返り,私見を述べたいと思う.
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