特集 医療連携における看護師の役割
医療連携において期待される看護師の役割
山田 雅子
1,2
1聖路加看護大学看護実践開発研究センター
2前 厚生労働省医政局看護課
pp.382-385
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100501
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いうまでもなくわが国の人口は,少子化に伴って急速な高齢社会に向かって変化している.戦後の第一次ベビーブーマーたちが後期高齢者となる2025年には,高齢者人口がピークを迎え,その時点での死亡者数は年間160万人と推測されている.これは現状の100万人に比べ約50%の増加が推計されていることになる.人々の死亡場所の約80%が病院や診療所であることを考えると,それだけでも現在の病床を有効に活用していかなければ,この変化には対応していけないことがわかる.そこで,地域にある病院,診療所,訪問看護ステーションといった医療資源がチームを組み,力を合わせること,そしてそれらが介護などの福祉の仕組みと連動し,それぞれが適切な役割分担をしつつ効率化を図り,地域全体の連携システムを形作っていくことがこれからの医療提供体制に求められている要素なのである.
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