特集 病院のソフト化
第一線病院のソフトウエアづくり
矢内 伸夫
1
Nobuo YAUCHI
1
1医療法人共和会南小倉病院
pp.489-493
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208325
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激動の70年,不確実性の80年という言葉が流行してから早くも10年,残念ながらその予測は的中し,世界的構造不況の地震が医療経済ばかりか医療全般に向かって津波のように押し寄せている.苦あれば楽ありと,じっと耐えて光明の見いだせたのは過去のこと,じっとしている間にも医学は進歩し,患者をはじめ社会は価値観の多様化に向けどんどん変化していく.現代はあらゆる分野において,過去には想像できなかったほどの速いスピードと大きな規模で変化して行こうとしている.
十数年前までは,建物・設備・医師看護婦確保などのハードウエアさえ充実すれば,患者のニードも画一化された中で満足し,ごく当たり前の運営管理さえ怠らなければ十分危機を避けることができた.けれども現代は,どうもそれだけでは解決できない事態を迎えつつあるようである.
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