連載 病院改革 患者さんの期待を超越せよ!・1
To Err Is Human:Building a Safer Health System―ダナ・ファーバー癌研究所の事例から学ぶ(1)
浦島 充佳
1,2,3
1東京慈恵会医科大学臨床研究開発室
2東京慈恵会医科大学薬物治療学研究室
3東京慈恵会医科小児科学講座
pp.316-321
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100277
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連載を始めるにあたって
「大きい生きものが生き残るとは限らない.強い生きものが絶滅しないとも限らない.環境に適応した生きもののみが世代を超えて繁栄し続けることができる」ダーウィン進化論
21世紀,情報化社会が到来しました.誰でもどこでも,専門的な情報であっても入手が容易になったのです.一昔前であれば,「がんだからしょうがない…」とか「大病院にかかってダメだったのだから…」といった言い訳が通用したかもしれません.一方,情報化社会である現代,人々は「このがんはどれくらい治る」とか「この病院はこの病気に熱心に取り組んでいる」といった情報を仕入れることができるようになりつつあります.そして,共通して「いつでも親身になって訴えに耳を傾け,安全で最高の医療を提供してくれる病院」を求めているのです.
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