特集 個人情報保護法と病院
個人情報保護法の医療分野への影響
宇賀 克也
1
1東京大学大学院法学政治学研究科
pp.270-273
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100267
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2003年5月23日に個人情報保護関係5法が成立し,2005年4月1日に全面施行される.個人情報保護関係5法1) とは表 に掲げた5法であり,個人情報保護法,行政機関個人情報保護法,独立行政法人等個人情報保護法という3つの個人情報保護の一般法が含まれている.
民間の医療機関の場合は,個人情報保護法4章以下の規制を受けるが,国立の医療機関の場合には,行政機関個人情報保護法の適用を受ける.また,独立行政法人や国立大学法人の医療機関の場合には,独立行政法人等個人情報保護法の適用を受けることになる.さらに,公立の医療機関の場合には,各地方公共団体が制定する個人情報保護条例により規制されることになる2)(図).
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