連載 リレーエッセイ 医療の現場から
大学病院の危機
目崎 高広
1
1医療法人鳳林会榊原白鳳病院
pp.949
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100121
- 有料閲覧
- 文献概要
悪名高きかつての白い巨塔にも一定の意義はあった,というのが実感である.私は2003年末まで母校の教官を務めていた.退職して3年ぶりに現職場に復帰し,約1年半を経過した今も,そう思う.
大学の本来の役割は,次世代の教育と研究である.そのいずれもが危機に瀕していることに,世間は気づいていない.これは由々しき事態である.理由はいろいろある.差し障りのない範囲でのみ,私見を述べる.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.