特集 病院と光熱水
エネルギー危機と病院
清水 釤太郎
1
1北里大学病院,事務部
pp.22-24
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205743
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エネルギーはマンパワーに次ぐ重要な要素
課題をみて改めて,病院における熱エネルギーの利用を見直してみると,おおよそ次のような状況である.病院運営に必要な経費(除人件費)の6.3%が光熱水の支出にあてられており,そのうち41.1%が重油,39.6%が電気,15.7%が水,3.6%がガスに使用されている(北里大学病院実績).
電力のうち,動力用に使用される割合が最も多く,冷暖房機器の運転,搬送設備の運転,給排水設備の運転などが主なもので,その他医療機械の駆動,一般照明,コンセントに電力が消費される.その消費割合をみると,57.5%が冷暖房機器の運転に,18.2%が搬送設備・給排水設備に,16.9%が照明・コンセント用に,7.4%が医療機械の駆動に使われており,患者1人あたり(入院患者延数+外来患者延数)に換算して1日14.6kWが消費された(49年度実績).
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