特集 経営陣の一翼としての看護部長
米国における医療経営にかかわる看護職育成の現状
小林 美亜
1,2
,
池上 直己
3
1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
2ニューヨーク大学教育系大学院看護学科博士課程
3慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
pp.395-399
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100008
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米国において,看護管理者が経営に参画していくことは重要な役割の一つとなっている.1960年代の米国では,原則として病院へ支払われる報酬は,出来高払いであり,病院経営者のコスト意識はそれほど高いものではなかった.したがって,看護管理者の役割は,臨床機能を総括・管理することであり,主に人材管理に焦点があてられていた.
しかし,1983年より医療費の抑制策として,連邦政府所管の高齢者医療保険であるメディケアに,入院医療費に対する支払い制度として,診断群(DRG : Diagnosis Related Groups )に基づく包括評価制度が導入された.その結果,各 DRG に対応した在院日数を超えないように在院日数管理を徹底することが病院に求められるようになった.
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