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展望
アメリカのPTとPT協会
Journal of the American Physical Therapy Association
松村 秩
1
1国立リハビリテーション学院理学療法学部
pp.367-372
発行日 1972年10月9日
Published Date 1972/10/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104272
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はじめに
アメリカPT協会は,1971年から72年にかけて,理学療法業務の基準化,理学療法士の基準,そして理学療法の基礎教育についての基準,更に理学療法士の卒後教育ならびに現職教育の指導概要などについて,一連の方針をうち出し,それを協会の理事会で検討し,正式に承認したものを協会機関誌のJAPTA**に発表している1,2,3).
これら一連の作業は,専門職としてのPTのもつ役割,責任の範囲,職業倫理,患者の治療やマネージメントなどについて,はっきりと基準を設け,明確にしようとするものである.
理学療法サービスについての基準を明確に規定したのは,協会がみずからの手で,自律的に理学療法の内容やそのあり方について規定していくという姿勢,これは医療専門職の団体として,社会のなかにおいて機能していかねばならない協会が,その自律機能を自ら発揮したからにほかならい.
アメリカPT協会が,ここまで到達するまでの背景として,半世紀以上の歴史と,その時代に先行していた先駆者達の果たした役割を忘れてはならない.
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