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編集後記
冨岡 詔子
pp.438
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103585
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程度の差はあれ,「うつ状態」になった経験は,読者の皆様にも,おありなのではないでしょうか.
重症の場合は別として,軽いうつ状態は,日常茶飯時的に誰しも経験し,特に専門家の援助を必要とせずに,自然に回復していきます.そのためでしょうか,臨床で当面するうつ状態の患者に対しては,職員それぞれが,自らの経験に照らして,比較的気楽にかつ常識的に接してしまうことが,多いようです.こうした接し方自体が大いなる誤りであり,ますます悪化させてしまう一因になることに全く気がつかずに,です.
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