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編集後記
冨岡 詔子
pp.362
発行日 1984年5月15日
Published Date 1984/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103100
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「三人寄れば文殊の知恵」という諺は,ある意味で集団の本質をついている.一対一の二者関係と,三人以上の人間から成る集団の人間関係とでは質的に異なるからである.しかし,この両者を意識的に使い分けることは大変むずかしい.
今回は集団作業療法を特集としてとり上げた.集団作業療法は,精神病院ではごく当り前の治療形態として頻繁に利用されている.二者関係を前提として行う個人作業療法よりも,歴史的にはずっと古いし,精神科の作業療法の代名詞にすらなっている.
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