雑誌レビュー
“Physiotherapy”(1984年版)まとめ
荻原 新八郎
1
1金沢大学医療技術短期大学部
pp.631-635
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103407
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
『求人広告に始まり,求人広告に終わる』英国理学療法協会誌は筆者にとって特別な意味を持っている.というのは筆者が1969年3月から3年半の間の滞英中,この機関誌のお世話になったからである.当時,なるべく幅広い臨床経験を得るべく,『次はどこへ転勤しようか?』と求人広告欄には毎号欠かさず目を通していたものだった.外国,特に英連邦諸国からの求人も絶え間無くあり,読んでいるだけでいつも地球のあちこちに心が飛び,後年カナダへ移住したのもこれがきっかけであった.この雑誌が届くといつも求人広告欄から読み始めるのが常であり,今もその癖が抜けていない.当時この雑誌はB5判で,上質紙を使っており,現在の形態に変わったのは1970年代の初頭であった.内容に関しても,当時はある主題についての解説が殆どで,一般の理学療法士にとって実用的な示唆に富むものばかりであった.あれから15年たって『70歳』になった本巻の主だった話題を紹介する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.