雑誌レビュー
“Physiotherapy”(2003年版)まとめ
小島 肇
1
,
渡会 昌広
1
,
清水 陽子
1
,
吉川 恵美子
1
,
小林 朝子
1
,
柳田 俊次
1
,
前田 洋平
2
,
登坂 喜彦
2
,
小松 憲一
3
1聖路加国際病院リハビリテーション科
2化学療法研究所付属病院リハビリテーション室
3自治医科大学地域医療学センター地域医療学部門/総合診療部
pp.683-689
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100545
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“Physiotherapy”は英国理学療法協会(The Chartered Society of Physiotherapy)より1915年から発行されている学術誌である.2003年(89巻)には67件の論文,8件の論説,59件の新刊本紹介と13件の手紙(原著者と読者との誌上討論)が掲載されている.本誌の特徴のひとつは選び抜かれた論文が収録されているデータベースであるThe Cochrane Libraryのなかから,理学療法に関する最新の抄録が60件掲載されていることである.これらを概観するだけで質の高い情報を得ることができる.テーマ別論文数は表を参照されたい.
本稿では,まずEBMの本場英国で理学療法分野における現状を知る目的でEBM関連の論文を紹介することにした.続いて,われわれの興味を引いた論文のうちJAVAの基準1)にしたがって質の高い妥当性のある論文を選択した.ただし,理学療法士にとって症例報告などの論文も臨床判断には価値があるとの立場から,質が低いとされる研究デザインでも妥当性のある論文は紹介することにした.
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