雑誌レビュー
“Physiotherapy”(1999年版)まとめ
高橋 哲也
1
1群馬県立循環器病センター心臓リハビリテーション部門
pp.754-760
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105650
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
本誌“Physiotherapy”は英国理学療法協会(The Chartered Society of Physiotherapy)が発行している機関誌で,(巻数から判断して)85年にもわたって英国理学療法士の,また世界の理学療法士の代表的な情報資源となっている.医学情報データベース“Medline”には収録されていないため検索に制限があるものの,看護学や保健関連分野のデータベース“CINAHL注1”や“Embase注2”で過去の文献検索が可能になっている.
1999年の85巻には,54篇の査読を受けた研究論文(Peer-reviewed papers)と1篇の症例報告,14篇の論説(Editorials),6篇の論評(Commentaries),1篇の学会印象記,30通の手紙,更に111冊の新刊本紹介,7篇のビデオ紹介が掲載されている.“Peer-reviwed papers”を日本理学療法士協会の7つの専門領域部会に(半ば強引に)照らして分類すると表のようになり,骨・関節系,神経系理学療法関係の論文が多い.また,その他に分類されうる論文も多く,腫瘍学(oncology)や虐待(abuse)といった話題も含まれている.
本稿では,特に筆者が興味を引かれ,臨床上有用と思われた論文を“Peer-reviewed papers”のなかから紙数の許す限りレビューした.85巻に掲載された全ての論文のタイトルは,最終号(12号)の中綴じに目次として挟まれているので,参考にしていただきたい.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.