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研究と報告
運動年齢検査表(上肢)の改訂について―のじぎく―Johnsonチャートの紹介
Revision of A Motor Age Test for Upper Limb Function: The Nojigiku-Jonson Chart
森下 孝夫
1
,
山脇 茂美
1
,
木内 ひとみ
1
Takao MORISHITA
1
,
Shigemi YAMAWAKI
1
,
Hitomi KINOUCHI
1
1兵庫県立のじぎく療育センター
1Hyogo Prefectural Nojigiku Center for Disabled Children.
pp.409-417
発行日 1985年6月15日
Published Date 1985/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103349
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Ⅰ.はじめに
Johnson-Zuckら1)によって考案された運動年齢検査(MAT)は,脳性麻痺児の運動能力をMotor Age(MA)に換算する.
能力を数値で表す利点は,発達程度(遅れの程度)の把握,訓練効果の判定,他の子どもとの比較などが比較的客観的かつ容易に行えることにある.あるいはまた統計的分析によって脳性麻痺児の日常生活動作自立に必要なMA2),就業に必要なMA等の知見を求めることもできよう.
MAT(表1)は,Gesellの発達の研究成果を取り入れて検査項目が選ばれており,発達の順に並べられた検査項目を順次チェックすると総得点が運動年齢(MA)として月齢で示される.更に,MAを暦年齢(CA)で割って100を掛けると,知能指数(IQ)に較べられるような運動指数(MQ)が求められる.
検査の所要時間は10~30分であり,特別な熟練は必要としないので肢体不自由児施設,養護学校などにおいて,かなり多く使用されている.
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