プラクティカル・メモ
足関節矯正器具の新しい試み
中島 喜代彦
1
,
西尾 晴行
2
1聖十字会聖ヶ塔病院
2北九州有薗義肢製作所
pp.424-425
発行日 1984年6月15日
Published Date 1984/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103113
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Ⅰ.はじめに
足関節(距腿関節)の矯正方法としては,大別して,徒手的によるものと,器具を使用したものとに分けられるが,どちらも一長一短で忙しい臨床面において,今一歩効果の面で問題があると考えている.一般的に施行されている器具使用による足関節矯正の代表格としては,楔状の足底板を使用しての起立台であるが,これの欠点としては一側の足関節矯正時に,他側への体重移動により矯正力が期待するほど得られないために予定の治療プログラムに支障を来たすことをしばしば経験する.よって,この欠点を解消する目的で,ターンバックルを使用した矯正器具があるが,器具の運動軸が生理的足関節と一致していないためにかなりのストレスが前足部,足関節に加わり,足部の縦のアーチの破壊につながる危険性を有している.そこで,今回,以上の問題を解決する為に考案した器具を紹介する.
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