雑誌レビュー
“Physical Therapy”(1981年版)まとめ
井谷 達郎
1
1白菊園病院
pp.57-62
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102785
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はじめに
1981年はUnited Nations(国連)により“year of the handicapped”(障害者の年)と公式に指定された年であった.
我々,理学療法士(PT)も,他のallied health professionals(保健関連職種)と力を合せて患者の治療にあたる必要性を痛感し,病気や障害で苦しんでいる人々のために微力ながら努力したつもりである.またPTの将来への展望を考えながら,……①教育制度の改善,②リハビリ医療におけるチームワーク,③地域リハビリについて,④専門家としてのPTの自覚や役割について,⑤PTの資格制度や仕事の範囲について,⑥福祉制度について……解決しなければならない種々の問題に取り組んで来た.米国においても,1981年のAPTA(American Physical Therapy Association)のジャーナルを読んでみても,PTが同じような問題をもちながら専門家として具体的にそれらの問題にチャレンジしているようである.そのような姿勢や意識(attitude and consciousness)を我々も専門家としてぜひ学びたいと思う.またジャーナルを通して米国でもPTが色々な分野で患者を治療するためのよりよい方法を見つけるためにいかに努力しているかが分る.APTAジャーナルも特殊な治療法から専門象としてのレベルアップをめざして広い範囲にわたってのトピックスが掲載されている.各号から筆者なりに興味を持ったarticle(論説)を選んで日本語のハンディキャップ(長く米国にいたため)を感じながら和訳してみた.
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