The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 16, Issue 10
(October 1982)
Japanese
English
講座
老人 8.老人福祉への発想―現状の考え方とシステムの開発
The Aged. 8. Ideas and Systems of Welfare for the Aged
小倉 じょう二
1
Joji OGURA
1
1同志社大学社会学科
1Doshisha University.
pp.695-698
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102716
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Ⅰ.発想の問題として
筆者は老人福祉というのは,究極は,一人一人の生死(いきしに)のことがらだとわきまえていないととんでもないことになるとようやく気がつきだしている.うかつきわまる話であった.江国滋氏の『杖の夢』(朝日新聞1981年刊)は,“老い”を語る絶品のエッセイ集であるが,本書の各篇にもこのことを教えられた.老後保障の全体について,行政改革の側からも強い圧縮の力が加わっていていままでの老後保障の考え方の徹底した検討がもとめられている.この場合についても,考え方の検討や再構築について,どのレベルに基礎をおいて,従来の考え方を再検討するかについての方向はきわめて不明確である.
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