Japanese
English
特集 手の外科
手の外科の理学療法
Physical Therapy in Hand Surgery
畑野 栄治
1
,
津下 健哉
1
,
生田 義和
1
,
住田 佳樹
1
,
福原 千史
1
,
中野 幸吉
1
Eiji HATANO
1
,
Kenya TSUGE
1
,
Yoshikazu IKUTA
1
1広島大学整形外科
1Hiroshima University.
pp.465-472
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102664
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はじめに
手は精密な運動器官であるだけでなく高度な感覚器官でもあり第2の脳といわれている.障害を受けたこの複雑な手の機能回復には高度な専門的知識および技術を必要とする.したがって米国では最近PT,OTの中でも特に手を専門とする人をHand Therapistとして育成している.わが国では下肢の訓練はPT,上肢の訓練はOTが行うものとされているためか,手のリハビリに関する論文は理学療法の分野からのものより作業療法の分野からの論文が圧倒的に多い.服部1)は理学療法を使用する素材と処方する立場から分類している.筆者は医師としての立場上,処方する立場からの分類(表1)の中から手の理学療法に関係する事項について,我々が実際臨床で行っていることを中心にして話を進めることにする.
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