プラクティカル・メモ
肘関節離断用の新しいターンテーブル
畑野 栄治
1
,
中野 幸吉
1
,
津下 健哉
1
,
安達 長夫
1
,
村上 恒二
1
,
長谷 好記
1
,
松田 道雄
1
,
古川 正男
2
,
松本 正雄
2
1広島大学整形外科
2松本義肢製作所
pp.790-791
発行日 1983年11月15日
Published Date 1983/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102977
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- 文献概要
上腕骨顆部より中枢側での肘関節離断は顆部の骨性隆起を欠くために上腕骨の回旋運動を効率的にソケットに伝達することができない.従来のターンテーブルを使うと義手に回旋を与えることができるが,Hosmer型能動肘継手が大きいために肘の位置が下になり過ぎる.一方,Hosmer型離断用肘継手では能動肘継手使用時にみられる肘が下がる欠点は生じないが,義手に十分な回旋を与えることができない.以上のように既製の肘継手には一長一短があり上腕の長さと回旋の問題を十分に満足する肘継手は見当たらない.しかし,我々が開発した筒形ターンテーブルは上述した二つの問題点を同時に克服することができる.
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