プログレス
社会リハビリテーションの動向
奥野 英子
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター管理部企画課
pp.343
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102635
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国際障害者リハビリテーション協会社会委員会が1972年に出した「社会リハビリテーションの将来のための指針」によると,社会リハビリテーションは「身体もしくは精神に障害をもつすべての人々の生活諸条件と個人の福祉の向上」をめざし,「障害者の自立を阻んでいる物理的,経済的,心理的環境」に焦点が向けられた.また,1975年に国連が採択した「障害者の権利宣言」において,障害者を社会へ統合化(インテグレーション)し,一般市民と同等な生活を保障しようとする「ノーマライゼーション」の理念が前面に押し出された.
このような国際的状況の中で「国際障害者年」を迎えるに至り,そのテーマ「完全参加と平等」および5大目標は,社会リハビリテーションの具体的施策なくして達成できないことが明らかになった.
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