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特集 日常生活動作
四肢麻痺患者の在宅日常生活動作指導のポイント:姿勢・起居・移動(トランスファー)
Training of Transfer, Postural and Bed Activities for the Quadriplegics at Home
福島 芳孝
1
Yoshitaka FUKUSHIMA
1
1国立療養所村山病院
1National Sanatorium Murayama Hospital.
pp.41-50
発行日 1982年1月15日
Published Date 1982/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102555
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はじめに
わが国における頸髄損傷の発生率は,スポーツ災害,労働災害,および交通事故などの増加につれて,上昇の傾向にある.その社会復帰の困難さの結果として各地のリハビリ施設では四肢麻痺のベッド占有率が高くなっている.国療村山病院で昭和50年~55年の過去6年間の四肢麻痺患者の退院時の動向をみると,表1のように男91名,女9名の計100名中自宅復帰は68名(68%)にもなっている.
ゆえに在宅でのADLの指導は重要になる.在宅であろうと,なかろうと,姿勢,起居,移動(トランスファー)の指導は必要になってくるが,今回は在宅という観点より日常生活動作の指導のポイントをあげて説明したい.
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