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特集 日常生活動作
四肢麻痺患者の在宅日常生活動作指導のポイント:排尿
Urinary Care for the Quadriplegics at Home
岩坪 暎二
1
,
小嶺 信一郎
1
Eiji IWATSUBO
1
,
Shinichiro KOMINE
1
1総合せき損センター泌尿器科
1Spinal Injuries Center.
pp.33-40
発行日 1982年1月15日
Published Date 1982/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102554
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はじめに
四肢麻痺者の尿路管理目的は,腎臓が悪くならないように,そしてできれば尿失禁のないように排尿を自立させることにある.このためには,神経障害を受けている膀胱の機能がどの程度で,患者自身のADL能力の限界がどうかを適切に見極めた上で,最大限の排尿訓練と教育を行うべきである.そして排尿の自立がどうしても望めない例には,介助者に対する尿路管理教育が必要になる.在宅管理においても入院中と基本的な点で変るところはないが,生活範囲が広がり心身的負荷は一段と重くなるので,排尿のリズムを乱さぬように注意するとともに,介助が必要な者ではお互いに充分話し合って息の合った規則正しい生活を送る心掛けが大切である.
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