Japanese
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特集 診療報酬
一般病院におけるリハビリテーションの経営的問題
Financial Problems of Rehabilitation in a Community Hospital
二木 立
1
Ryu NIKI
1
1代々木病院
1Department of Rehabilitation Medicine, Yoyogi Hospital.
pp.993-999
発行日 1981年12月15日
Published Date 1981/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102533
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はじめに
最近,リハビリテーションの“流れ”は大きく変りつつある.かつては,それは専門の設備とスタッフを有したリハビリ専門病院(温泉病院)で行うものというのが通念であった.しかし,この数年来,患者,障害者の最初の窓口である第一線の一般病院での“早期リハビリテーション”の意義・重要性が広く認識されつつある.
他面,一般病院,特にその大半を占める民間病院でリハビリを行っていく上では,経済性,採算性の問題を避けて通ることはできない.これまで,リハビリ専門病院の経営問題については,三島1~3)が精力的に分折,報告しているが,一般病院のそれについての報告は,石川ら4)を除いてほとんどみられない.しかし,同じく“経営問題”といっても,「慢性疾患病院である」リハビリ専門病院2,3)と“急性疾患病院,である第一線の一般病院とでは,その様相は少なからず異なっている.
小論では,著者の勤務する代々木病院でのリハビリの経営の実態と問題点を,特に本年6月の医療費改定後の資料に基づいて報告し,大方の参考に供したい.
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