Japanese
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特集 整形外科
スポーツとローテーターカフ断裂
Rotator Cuff Tears in Athletes
高沢 晴夫
1
,
大川 嗣雄
2
,
島田 邦彦
2
Haruo TAKASAWA
1
,
Tsuguo OKAWA
2
,
Kunihiko SHIMADA
2
1横浜市立港湾病院整形外科
2横浜市立大学付属病院
1Yokohama City Kowan Hospital.
2Yokohama City University Hospital.
pp.647-652
発行日 1981年7月15日
Published Date 1981/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102438
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はじめに
スポーツで肩に障害をきたす例は比較的多い.野球で肩をこわしてスピードボールが投げられない,スキーで転倒して肩を打ち,あがらなくなったなどはその典型的なものである.
肩に障害をもたらす疾患はいくつか挙げることができるが,そのなかでも重要なのは腱板損傷(rotator cuff)であろう.スポーツ障害としてみられるものは完全断裂例はなく,部分断裂,あるいは,その前段階といえるものがほとんどである.
その発生は,直接の外傷と,過度の使用による慢性のものに分けられる.いずれも,選手としてトレーニングに励んでいる人達に起こりやすいが,週末にスポーツを楽しむ人達のなかにも発生をみる.
スポーツでの腱板損傷は外科的治療の対象となる例はまれであり大部分が保存的治療で回復が期待できる軽度なものであるが,初期の安静,回復時のトレーニングの進め方に重要なものがある.
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