Japanese
English
特集 学習障害
学習障害児への作業療法アプローチ―アメリカでの現況
Occupational Therapy for Learning Disabled Children in the United States
佐藤 剛
1
1北海道庁衛生部
1Department of Public Health, Hokkaido Government, Sapporo, Occupational Therapist Hokkaido.
pp.365-371
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102368
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1.はじめに
アメリカにおいて学習障害児が本格的に作業療法(以下OTと略す)の対象となり出したのは,1970年代に入ってからと言えよう.これは,学習障害児に対するOT理論およびその実際面の発達にもよるが,また同時に障害児教育制度の変化によるところが多い.本稿の目的は,アメリカにおける学習障害児へのOTの状況を記すことにあるが,その焦点を簡単な歴史的背景,OTと障害児教育の動向,学習障害児へのOT理論と実際(特に感覚統合療法について),そして卒後教育および研修にあてることにする.アメリカ全体の現況を記すことはデータ不足のため難しい.従って,内容がカルフォルニアでの筆者の臨床経験およびアメリカOTジャ一ナルや他の関連文献に基づくことになったことを始めに断っておく.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.