特集 理学療法士・作業療法士に関連のある社会資源
各種機関のサービス
保健所―ねたきり老人家庭看護へのとりくみ―(脳血管損傷後遺症患者を中心に)
宮本 保子
1
1兵庫県明石保健所保健婦
pp.702-706
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102013
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1.はじめに
高齢者人口の増加する現在,高齢者への行政サービスは,欠くことのできないものとなってきた.
当保健所では,高齢者保健対策として,昭和48年度からねたきり老人の実態調査と看護援助,家庭看護教室などの活動を実施してきた.その中で,ねたきり老人への援助は,単に医療,看護面からのアプローチだけでなく,機能回復のための訓練方法や精神面も含めた看護または福祉的配慮等の実生活に結びついた生活指導が不可欠であることを痛感した.そして,その意図のもとに,52年度から,在宅脳血管損傷後遺症患者への援助活動を計画した.計画に際し,援助方法やスタッフの確保について模索,検討していたところ,幸い,県リハビリテーションセンター附属中央病院,県身体障害者更生相談所の協力を得ることができた.また,明石市・三木市美のう郡医師会,明石・三木両市との連携のもとに実施したので,2年間の経過について状況を報告する.
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