Japanese
English
特集 新しいリハビリテーション医療器具
トレッドミルによる循環機能の評価
Evaluation of Cardiac Function with Treadmill
道場 信孝
1
Nobutaka DOBA
1
1ライフプランニングセンター
1The Life Planning Center.
pp.507-513
発行日 1979年8月15日
Published Date 1979/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101955
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.はじめに
わが国で臨床の一般にトレッドミルが用いられるようになったのは最近のことで,現在なお方法や評価について見解の一致がみられない点もある.従来から用いられているMasterの2階段法は,設備に費用がかからず,また方法が簡便であることから,現在でも一般臨床医のみならず心臓病専門医によっても行われているが,検査法の感受性が低いこと,運動負荷量が一段階であるために,ある症例にとっては過少な負荷である反面,他の症例では過重な負荷となるなど,不合理でかつ危険な面をもっている.運動負荷には欧州ではエルゴメーター,そして米国ではトレッドミルを用いる傾向にあるが,我国では廉価で空間の節約できるエルゴメーターがどちらかというと普及しているようであるが,最近ではトレッドミルも次第に用いられるようになっている.今回はトレッドミルによる運動負荷試験について,その目的,方法,そして評価の基準について解説する.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.