Senior Course 生理
トレッドミルによる運動負荷生理検査
藤田 良範
1
,
林 正博
1
,
成沢 達郎
1
1昭和大第3内科
pp.1042-1043
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917374
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運動負荷試験は心・肺機能検査の目的のために広く使用されている.本文においては循環器機能検査としての運動負荷試験について述べてみることにする.つまり運動負荷試験はおもに疾患の診断(たとえば労作狭心症の患者,または潜在性冠不全を有している患者で安静時心電図では全く変化を示さないような場合)のためのみならず明らかに心臓疾患を有している患者でもその時点の心機能状態を負荷をすることにより,より客観的に知り,その患者の日常労作可能量をみたり,また心筋硬塞患者などに適当量の負荷を加えていくことにより側副血行路の発達を促進したり,つまり"リハビリテーション"としても有用なものである.
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