建築と設備 第18回
昭和大学病院東棟
船越 徹
1
Tohru FUNAKOSHI
1
1(株)ARCOM
pp.861-866
発行日 1987年10月1日
Published Date 1987/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209161
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■建設の目的と条件
昭和大学は1928年に,医学専門学校として発足し,その後,薬学部,歯学部,看護学校などを増設しながら医科系総合大学として今日に至っている.旗の台の本部キャンパスにある昭和大学病院は,藤が丘病院,烏山病院などの附属病院や多数の関連医療機関と密接な連携を保ちながら,全体の中枢的役割を果たしているが,昭和初期に建てられた建物はかなり老朽化し,狭隘となったため,現在新しい建設計画のもとに,建替え計画が進行中である.
すでに1980年には地上17階建の入院棟(29,000m2,620床)を完成させ(設計:ARCOM),引続き中心部分となる北側の隣接ブロックの計画を進めている.このブロックには,診療部門を中心に約30,000m2の古い建物が密集しており,診療を行いながらの建替えが非常に困難なため建替え中の「受け皿」として,工事をやりやすくする目的で中原街道をはさんだ当敷地に東棟の建設が計画された.
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