連載 予防活動のガイドライン・1【新連載】
米国予防医療研究班勧告とわが国の状況
矢野 栄二
1
1帝京大学医学部衛生学公衆衛生学
pp.47-51
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101236
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今回より1年間にわたり,「予防活動のガイドライン」を連載する.これは米国保健省(Department of Health & Human Services)の外局であるAgency for Healthcare Research and Qualityが発行しているThe Guide to Clinical Preventive Services:Recommendations of the US Preventive Services Task Force(USPSTF=予防医療研究班)の内容を紹介しつつ,わが国における予防活動のありかたを考えるのが目的である.USPSTFは健診や健康指導,予防接種などの予防活動について,その有効性,有用性を詳細に文献レビューし,保健医療活動のガイドラインとして適宜発表してきた.これにはその要約をまとめた200ページほどのポケット版が毎年発行され,インターネットからダウンロードすることもできる1)ので,それをベースに紹介する.連載1回目の今回は,具体的な項目を取り上げる前に,連載の意図や背景説明を行う.
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