Japanese
English
特集 職業前評価と就労
モダプツ法を通してみた精神薄弱者の作業能力と就労
Work Ability of Mentally Retarded Adults by the MODAPTS Method and Their Employment
早川 俊秀
1
,
関根 明臣
1
Toshihide HAYAKAWA
1
,
Akiomi SEKINE
1
1神奈川県総合リハビリセンター
1Kanagawa Rehabilitation Center.
pp.665-671
発行日 1977年9月15日
Published Date 1977/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101544
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はじめに
職能評価法には,労働省編一般職業適性検査法(GATB),同編特殊性能検査(SAT),及び,TOWER法等がある.いずれも健常者の適職選定を障害者に応用したものであって,障害者に適したものとはいえない.
精神薄弱者(以下精薄者という)に関しては,現在のところ評価自体が明確に規定されていないため,評価器具,及び,評価基準に不適当なものが多く,主観的判断に頼らざるを得ない状況にある.本方法は,身体各部と関連を持たせた基本動作について,健常者の基準時間を設定し,被検者が要する時間と比較し,パーセンテージで表わす評価方法である.
身体各部の動作に関する検査の数値をみれば,その被検者の機能特性がわかり,作業改善や補助具の選定などに利用できる.
当センターでは,精薄者を大きく三つのグループ,①身辺未自立なグループ,②精神及び情緒面で安定性に欠け,グループ作業に適さず,個人指導を必要とするグループ,③職業前訓練可能なグループに分け,評価,訓練を実施してきた.この中で就労を前提にした,職業前訓練可能グループのケースを対象に調査してみた.
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