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特集 地域における理学療法士・作業療法士
地域リハビリテーション活動における理学療法士・作業療法士の役割
Role of Physical Therapist and Occupational Therapist in Rehabilitation Field Activity
宮崎 祐一
1
,
矢谷 令子
2
Yuuichi MIYAZAKI
1
,
Reiko YATANI
2
1カペナウム病院
2国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院
1Capenaum Hospital.
2Tokyo School of Rehabilitation.
pp.517-523
発行日 1977年7月15日
Published Date 1977/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101513
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現在,日本全国に35万人の寝たきりと呼ばれる人々がいるが,その半数は脳卒中後によるものといわれている.脳卒中になっても近所に訓練を受けられる病院や施設がない,また家族の適切な援助も得られないために,必然的に寢たきりになってしまうというのが,その大きな理由のようである.私達の活動はこうした病院や施設のリハビリテーション医療を受けられない人々を保健婦と一緒に訪問し,最低限であるが,寝たきりを防ぐことを目的として始まった.
はじめにこの活動のきっかけから入り,4年間の経過概略,訪問指導内容,ケースレポート,今後の方針等についてのべる.活動は月1回,日曜日の訪問のみで,4年間はPTもOTも一緒になって脳卒中後の機能回復訓練に,町役場の役人,医師会,保健所,老人訓練センター,患者とその家族との横のつながりに励んで来た.そのため今回の報告は特にPT・OTの役割を区別して打ち出すよりは,全体をとらえての報告になる.
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