Japanese
English
特集 筋トーヌス異常と不随意運動
不随意運動の発現機序
Mechanism of Involuntary Movement
吉田 充男
1
Michio YOSHIDA
1
1自治医科大学神経内科
1Department of Neurology, Jichi Medical School.
pp.407-412
発行日 1977年6月15日
Published Date 1977/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101488
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はじめに
不随意運動の代表は,舞踏病,バリスムスである・ほかに,ジストニー,アテトーゼ,振戦,種種の原因で生ずるジスキネジーなどがあげられるが,いずれも,錐体外路性疾患,狭義には,大脳基底核の障害で発現して来る.そのほかに,企図振戦なども,不随意的に生ずる異常運動であるが,これは,小脳性の障害でくる.
不随意運動の主たる病変の座である大脳基底核の神経生理学は,必ずしも充分に解明されていない.まず最初に,今日まで明らかにされている大脳基底核の基礎的事項をとりあげ,ついで,各種の不随意運動の臨床とその機序について述べる.
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