メディカルプロクレス
視索上核の神経分泌細胞について/自閉症(3)―心理治療
石川 友衛
1,2
,
佐々木 正美
3
1日大医学部生理学教室
2国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院生理学
3神奈川県児童医療福祉財団・小児療育相談センター
pp.233
発行日 1976年3月15日
Published Date 1976/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101188
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視索上核の分泌細胞は,今まで研究されてきた脊髄前柱の運動細胞などの反射にみられると同様に,2発の弱い刺激では興奮する細胞相互の間に促通作用があり,それぞれ単独刺激でえられる反応の和よりも大きくなる.また刺激の強度の増大により,細胞相互の間に抑制し合うと考えられる抑制現象もある.下垂体後葉の逆向性刺激によっておこるこれら促通・抑制現象中特に促通時の第2刺激による発火開始時刻の不安定さなどを含めて,反回性の促通と抑制の2つの回路が考えられている.両作用が同一の側枝から発するものなのか否かについては未だ解っていない.また反回側枝シナプスの組織学的な確認もまだなされていない.
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