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本の紹介/Rehabilitation of the Hand Rehabilitation of the Hand/慢性分裂病―Thomas Freeman他著・小林八郎訳
谷岡 淳
1
,
富岡 詔子
2
1自治医科大学リハ科
2日下部病院
pp.292
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101008
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私達PT,OT,が対象とする疾患は多岐に渡っているが,中でもFacilitation techniqueを駆使する中枢神経障害に対し多くの目が注がれている.ここに紹介する本は“手のリハビリテーション”の題名通りhand disabilitiesを中心に末梢神経障害を広くとらえようとする実践図書である.理論と実際がバランスよく解説されているので非常に理解しやすく,著者が初版の序文で強調しているように,できるだけ詳しく且つ“the usual way”に,すなわち日々の治療場面でセラピストが実際に患者に応用できる内容を沢山組み入れてあるのが特徴である.この本が世に出たのは1958年であるがそれ以降handをとり扱う書籍も多く出版されているし,またhand surgeryやhand disabilitiesのリハビリテーションの内容も変化に富んで来たことは当然の事実である.
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