メディカルプログレス
中心性頸髄圧迫症候群/下腿義足のソケット
横山 巌
1
,
明石 謙
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢病院
2岡山大学病院
pp.49
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100954
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中心性頚髄圧迫症候群は四肢麻痺の一種で,特有な症候と回復のパターンを有する症例群である.1954年Schneiderらによってsyndrome of acute central cervical spinal cord injuryとして始めて報告されたが,近年交通事故の増加と共にこのような症例は増えつつある.
頚髄の外傷で直接の損傷が頚髄に加わらなくとも,頚髄の中心部がおかされることがあり,おそらく前脊髄動脈と後脊髄動脈の領域の境界にあたる中心部が一時的に循環不全を起こすためと考えられている.この症候群はむちうち損傷のときにみられるが,その他,若年者の頚椎骨折や老人の変形性関節症でみられることがある.後者ではつよい伸展外力が加わることが条件になる
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