プラクティカル・メモ
股関節重垂バンド
大川 達也
1
1順天堂伊豆長岡病院理学療法室
pp.640-641
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100911
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日常の訓練室の中にも,一寸したアイデアによって,治療上有効と思われるヒントが絶えず潜んでいるものである.我々の使用している股関節重垂バンドも,厚い布にポケットを作り,その中に鉛板を入れて腰に取りつけるだけのものであるが,患者からの評判もよく,治療効果を得ているのでここに紹介する.
材料と種類:布(鉛板を入れても破れない厚いもの,裏側にはフェルト様の布をあて身体との接触をよくする)と,1~2kgの鉛板を用いる.布には4つのポケットを作り,ここに必要とする鉛板を入れる.腰への装着はバンド式にし,更に微調整のために両脇にマジックで止めるようにしておく,また図1のように,更に重量を増加したい場合には,腰バンドの上(下腹部位)にポケットを増加してもよい.なお重量が増すと,下にずり落ちることがあるので肩から吊りバンド式にしておくと都合がよい.サイズは,大中小と作っておくと便利である.
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