診療機器ガイド・1【新連載】
24時間血圧計
神津 仁
1
1神津内科クリニック
pp.47
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901395
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■24時間血圧計とは
Ambulatory blood pressure monitoring (ABPM)は,そのまま訳せば「動き回る際に血圧監視できる」という装置のことであるが,本邦文献では「非観血的携帯型自動血圧計」,「24時間自由行動下血圧測定」,「非観血的24時間血圧モニタリング」などと呼ばれている.
ご承知のように,「観血的」とは動脈内に直接圧センターを埋め込んで血圧測定をすることであるが,外来で簡単に行えるものではない.ABPMは,従来より降圧薬の効果を客観的に捉えるために治験段階で用いられ,「24時間安定した血圧コントロールが得られます」などといったカタログデータの基礎になっていた.最近は,IC技術の発達により,コンパクトで使いやすい機械が登場し,学術研究のみならず,日常外来診療に十分耐え得る能力を持つようになっている.
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