Japanese
English
研究と報告
運動浴中で身体に及ぼす浮力
Buoyancy on body in exercise pool.
片山 哲志
1
,
高橋 長
2
,
小林 賀康
2
Tetsushi KATAYAMA
1
,
Tsukasa TAKAHASHI
2
1東洋工業付属病院理学診療科
2中国労災病院リハビリテーション診療科
pp.605-607
発行日 1973年8月15日
Published Date 1973/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100682
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はじめに
骨折の治療には整復後,長期間の固定を要し,このため筋萎縮や関節拘縮を来たし易く,社会復帰がおくれることが多かった.
今日では手術やリハビリテーションの進歩によって,治療期間を短かくするために,多くの努力が払われている.
われわれは,下肢の骨折や関節形成術など,ある期間免荷を必要とする患者に,運動浴槽内での浮力を利用して,早期より起立・歩行訓練を行なって,関節拘縮や筋萎縮の予防につとめている.さらに,高令者の長期臨床による合併症の予防や立位動作感覚の獲得などにも,多くの利点が認められる.
今回われわれは,日常無意識に行なわれている運動浴中で,身体にどの程度の浮力が与えられるかを水の深さにより計測し,基準をつかむことができた.
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