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海外だより
アフガニスタンでのリハビリテーション指導―第1報低開発国指導の問題点
The guidance of rehabilitation in Afghanistan
武富 由雄
1
Yoshio TAKETOMI
1
1大阪大学整形外科
pp.209-211
発行日 1970年6月9日
Published Date 1970/6/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100331
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アフガニスタンに着いて
アフガニスタンとは,日本に知られることの少なかった国のひとつである.こちらへ来るにあたって捜し当てた案内書も参考文献として不十分で興味本位に書かれたものでしかなかった.まるで未知の国へでも出かける気持で日本を離れた.
ニューデリーを発って間もなく眼下には月表面を思わせるような広漠とした茶褐色の砂漠の風景が広がる.はたしてこのような土地に人間が住みつけるのであろうかと不安になる到着してみるとアフガニスタン王国の首府カブール(現地人はカーブルという)は緑の樹木が生い茂る標高1800mの高地のオアシスであった.道路は舗装され,4階,6階などの新しいビルが立ち並び,最新式の欧米の自動車が走り,市民の憩いの場としての公園や,ジェット機の離着陸できる飛行場もあるなど,全く近代的な首府らしい都市であった・
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