書評
深い造詣とわかりやすい内容「集団精神療法の理論と実際」―国立精神衛生研究所 池田由子著
鈴木 明子
1
1東京リハビリテーション学院
pp.12
発行日 1969年6月9日
Published Date 1969/6/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100215
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集団精神療法を系統だてて実践している病院はまだ数に限りがあり,そのために理解する上で混乱や自己流の解釈がなされている現状である.本著はこうした時にオーソドックスな理論と実際を紹介したことで意義深い.
特徴としては,広く歴史・発達からさかのぼり現代に及ぶこと,ぼう,大な参考文献を読破されそれらをあげていること,対象が精神病だけでなく児童や母親も取り上げたこと,実例の数が多く正確に記載され,その上に適切な解説・説明が加えられていること,なによりも読みやすい文体で,読者を思わず引きつけることである,
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