連載 病院建築探訪記④
池田病院
花房 香
1
,
岡本 和彦
2
,
渡辺 武信
3
1岡山県立内尾センター
2岡田新―設計事務所
3渡辺武信設計室
pp.72-77
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900339
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病院設立の経緯
近年,昭和40年前後に建築された精神病院が建て替えの時期を迎えているのに伴い,新しくきれいな病院が増えてきているが,建築に気を遣ったものはまだまだ少ない。今回紹介する病院は築18年を経過しているが,いまだに計画当初の魅力が色褪せていない貴重な例である。
池田病院は東京のベッドタウンとして人口増加の著しい茨城県龍ヶ崎市にある。現在は緑豊かな郊外に位置しているが,新しい幹線道路が病院のそばを通り,ニュータウンの建設がすぐ近くまで進んでいる。元々は50床のサナトリウムに附属した15床の病院であり,昭和32年に今とは少し離れた場所に院長の父君が開設している。
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