病院長プロフイル・26
精神病院管理への深い造詣関根真一氏(国立武蔵療養所長)
pp.44
発行日 1955年10月1日
Published Date 1955/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201016
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東京都の北多摩郡小平町,青々女とした武蔵野平野の一角に,赤松と雑木の林で囲まれた10万坪の大病院,これが国立武蔵療養所である。関根真一氏はここの院長であり,温顔の中に活気の溢れたその風貌は,この大病院の院長としてまことにうつてつけである。昨年還暦のお祝があつたとのことであるが,一寸信じられない色艶のよさである。
博士は埼玉県の生れで,四高を経て東北大医学部を大正12年卒業した。学生中一時入隊して,卒業後2年目には,陸軍歩兵少尉殿の肩書をもらつた。それかあらぬか,どこか今でも軍隊気質のところがあり,規律を重んじ,平素は温厚であるが,一旦言いだしたら時に挺でも動かぬところがある。
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