病院長プロフイル・25
堅実にして稠密なネバリ深い病理への造詣中院孝円氏(神戸医科大学附属病院長)
pp.39
発行日 1955年9月1日
Published Date 1955/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201001
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先生の名前は珍しく変つた名で誰も一度きいたら忘れない。正しい読方は「なかのいん,たかまる」だが大低の人が"ちういん,こうえん"とよむらしい,正職は神戸医科大学教授及び附属病院長だが兼職が中々多い。そのうちでも兵庫県病院協会長の位置に於ては兵庫県をトツプラインにまで発展させた手腕を見逃せない。それが実に地味な行方であるが協会の事業や実績には派手に現れてくる。でも病院協会長にしても院長でも社交的な動きというより理論的に堅めた行政でコツコツ目的を発揮するといつた行方である。間違いのない所である。
病院長就任後兵庫県病院協会長を引受けられたが職責上からの発奮というか病院管理学を特に研究され,爾来神戸医大病院は先生の経営目標を重点的に現し着々内部的改革が行われつつある。スロー・バツト・ステデーといつた行き方だから絶対に退行しない堅実振りである。しかし或程度まで改善ができたら後は少しスピードアツプされても皆さんが協力して先生の目的を思う存分達してあげたいものだ。
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