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講座
作業療法・理学療法のための医学的心理学(その4)―集団療法
Medical Psychology (Part 4)
池田 由子
1
Yoshiko IKEDA
1
1国立精神衛生研究所
pp.24-28
発行日 1968年8月9日
Published Date 1968/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100131
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はじめに
前回は個人的な治療者・患者関係について述べたので,今回は集団をつかった治療のやり方,集団療法(グループセラピイ,group therapy)について触れてみたい。
集団を治療に応用する方法は,はるか昔からギリシヤをはじめ多くの国々で,宗教と結びついて用いられてきた。また,文明社会だけでなく,未開社会でも呪術と結びついて用いられてきた。
近代の医療の中で,科学的な治療として集団をつかう治療が系統的に研究されるようになったのはわずか60年前にすぎないが,今後精神医学領域における作業療法士はもとより,さまざまの領域でこの方法が応用されることが予測される。小集団や大集団の集団力動(グループダイナミックス)の知識が今後ますます必要になってくると思われる。
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