Japanese
English
講座
義足(その2)
Lower extremity Prosthesis (Part 2)
武智 秀夫
1
,
明石 謙
2
Hideo TAKECHI
1
,
Ken AKASHI
2
1岡山大学整形外科
2岡山大学医学部整形外科教室
pp.29-37
発行日 1968年4月9日
Published Date 1968/4/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100097
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Ⅲ.アラインメント
1.アラインメントとは
前項で述べたように,義足は種々の部品よりなりたっている。例を大腿義足にとると,ソケット,膝接手・ふくらはぎ部,足接手・足部の3つの主な部分よりなりたっている。いま義足の目的について考えてみると,切断者が義足をつけてできるだけ正常歩行に近い歩行を再現することである。このことはいま一つの意味をもっている。すなわち正常歩行に近づけることで,義足による歩行のときのエネルギー代謝が少なくなることがわかっているからである。だから,この3つの部分をできるだけ目的にかなったように組み立てる必要が生じてくる。この組み立て方のことをアラインメントといい,アラインメントは義足の発達につれて発展してきたのである。
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