発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008012101
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当院における膝、股関節の人工関節置換術の収支を明らかにする目的で、2006年8月時点のデータをもとに分析を行った。現在、当院の人工関節手術は年間400例以上行われており、運営は独立採算制であった。人工膝関節全置換術および人工股関節全置換術において術者の数と手術室拘束時間を変動させた場合の収支の変化をみた結果、1手術で得られる利益は15~25万円程度であり、この収益の過半数ないし全てが診療材料の差額収入であった。高度の知識と技術を要し、医療リスクを担保しなければならない作業であることを考慮すると、手術料は不当に低い評価であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007