目でみる耳鼻咽喉科
Dermoid cyst
高木 摂夫
1
,
本村 昌一
1
,
大沼 秀行
1
,
末永 通
1
1北海道大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.312-313
発行日 1986年5月20日
Published Date 1986/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210121
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一般に皮様嚢腫は胎生期の外胚葉成分の迷入によって発生すると考えられており,第一,第二鰓弓の癒合不全によって上皮成分が残存,陥入して生ずるとされている。
本症は顎舌骨筋の上下によって舌下型,頤下型とする分類が一般的で,舌下型が多いといわれている。舌下型は口腔底の異物感・腫脹感,舌の可動制限などを訴えてくる。頤下型では自覚症状に乏しくある程度増大してから視覚的に腫脹に気づく。
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