目でみる耳鼻咽喉科
外歯瘻
川浦 光弘
1
,
加納 滋
1
,
泰地 秀信
1
,
行木 英生
1
1国立栃木病院耳鼻咽喉科
pp.176-177
発行日 1984年3月20日
Published Date 1984/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209747
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外歯瘻はその原因が歯牙(う蝕・歯周組織炎)にあって,炎症肉芽組織からなる瘻管が顎骨を穿通して顔面・頸部皮膚に瘻孔形成をみるものであるが,その原因に気づかずに漫然と抗生剤を投与して治癒を遷延化させたり,単純に切開排膿だけが行われるなど,適切な治療がなされていないことが多い。
原因となる好発歯牙は下顎の臼歯であるが,上顎の大臼歯も稀にみられる。症状は皮膚瘻形成や排膿て,瘻孔の開口部位は下顎部,頤部,頤下部,頬部なとの皮膚面にみられる。
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